Word 2010 文字列の体裁1(塗りつぶし)

  1. 領域1「テーマの色」を使用して背景の色を変更する
  2. 領域2「標準の色」で選ぶ方法
  3. 領域3「色なし」で設定した背景色を解除する方法
  4. 領域4「その他の色」を選び、「色の設定」のダイアログ ボックスを使用する方法

文字列の体裁1(塗りつぶし)

選択した部分の文字列の背景を指定した色で塗りつぶすことができます。行間の値により、行と行の間に塗りつぶせない場所ができることもあります。

【ワンポイント】 網掛け、蛍光ペン、背景の塗りつぶしの3つは、とても混同しやすい機能です。その違いは下記の通りです。

それでは、塗りつぶしを試してみましょう。

サンプルデータpaint font_es.docx「文字列の体裁1(塗りつぶし)(演習)」を開きます。

「塗りつぶし」のドロップリスト

塗りつぶしを設定するには、「ホーム」タブの「段落」グループの「塗りつぶし」のボタンを実行し表示される「塗りつぶし」のドロップ リストを使用します。このドロップ リストは、通常4個の領域が縦に並んでいます。しかし、このドロップ リストに表示されていない色を使用した場合、領域2と領域3の間に「最近使用した色」が横に1行並ぶため、領域は5個になります。

「最近使用した色」がある「塗りつぶし」のドロップリスト

一番上の領域は、「テーマの色」で10列6行に色を指定するボタンが並んでいます。 横方向は色相です。「白から黒」「ベージュ」「濃い青」「青(アクセント)」「赤(アクセント)」「オリーブ(アクセント)」「紫(アクセント)」「アクア(アクセント)」「オレンジ(アクセント)」の順に並んでいます。

縦方向については、同じ色相で明るさが異なります。

一番上は「純粋な色」です。その下は5段階で白に近い明るい色から、黒に近い暗い色のボタンがあります。「濃い青」の場合、上から「白+基本色80%」「白+基本色60%」「白+基本色40%」「黒+基本色25%」「黒+基本色50%」になっています。

「塗りつぶし」のドロップ リストを開いてから下方向 キーを6回押すと、横に10個のボタンが並んでいる領域2「標準の色」に移動できます。

「標準の色」は、左から「濃い赤」「赤」「オレンジ」「黄」「薄い緑」「緑」「薄い青」「青」「濃い青」「紫」の順に並んでいます。

追加領域として、「最近使用した色」がない場合、その下の領域3には、「色なし」のボタンがあります。

一番下の領域4には「その他の色」のボタンがあり、実行すると「色の設定」のダイアログ ボックスが開きます。

「色の設定」のダイアログ ボックスでは、別の方法での色の選択ができます。また、RGB形式やHSL形式(色合い、鮮やかさ、明るさ)を数値で指定することもできます。

それでは、サンプルデータを使用して背景の色を変更してみましょう。

領域1「テーマの色」を使用して背景の色を変更する

ここでは、塗りつぶす色として「薄い青」を選びます。

* アクセスキー: Alt H H

(注) 「RGB」は、「R」(Red)「G」(Green)「B」(Blue)の先頭文字です。

「色の設定」タブが「テーマの色」のダイアログ ボックス

領域2「標準の色」で選ぶ方法

ここでは、塗りつぶす色を「黄」で説明します。

* アクセスキー: Alt H H


領域3「色なし」で設定した背景色を解除する方法

このボタンを押すと、選択されている領域において、背景の色が解除されます。


領域4「その他の色」を選び、「色の設定」のダイアログ ボックスを使用する方法

このダイアログ ボックスは、2つのシートを持っています。「標準」と「ユーザー設定」です。

「色の設定」タブが「標準」のダイアログ ボックス

「色の設定」タブが「ユーザー設定」のダイアログ ボックス

ここでは「ユーザー設定」のタブを使用して、「緑」を数値で設定する方法を説明します。

* アクセスキー: Alt H H

(注1) 右方向 キーを押して範囲選択を解除してから、ファイルを登録してください。

「色の設定」タブが「ユーザー設定」で「緑」が選ばれているダイアログ ボックス

操作の結果はサンプルデータpaint font_kk.docx「文字列の体裁1(塗りつぶし)(結果)」をご覧ください。

【便利なショートカットキー】 「塗りつぶし」のドロップ リストが開いている場合、下記のショートカットキーが有効です。

【ワンポイント1】 「塗りつぶし」と似た機能に「蛍光ペン」がありますが、表示上は同一の機能です。蛍光ペンは「蛍光ペン」のボタンを押した後、マウスが通過した場所が蛍光ペンの対象になります。そのため「蛍光ペン」のドロップダウン リストには「蛍光ペンの終了」ボタンがあります。

【ワンポイント2】 「塗りつぶし」と「蛍光ペン」を見分けることは困難な場合があります。「塗りつぶし」を解除しても背景の色が消えない場合、「蛍光ペン」である可能性があります。

【ワンポイント3】 「網掛け」は背景を灰色にする機能です。色を付けることはできませんが、似た機能です。

【ワンポイント4】 文字の色を「白」にして「太字」にします。次に「塗りつぶし」で「黒」を選びます。すると弱視者が見やすい設定になります。

(注2) この説明では、単に「塗りつぶし」のドロップ リストと記載していますが、本当は「分割ボタン」または「スプリットボタン」と呼ぶべきボタンです。ボタンの上には絵が表示されています。ボタンの一部は「最近使用した色」になっています。ボタンの右側は、下向きの矢印の絵があります。

マウス操作の場合、右側にある下方向 キーをクリックすると、キーボード操作と同じドロップダウン メニューが開きます。左側をクリックすると、「最近使用した色」で塗りつぶしが実行されます。

この2つの機能があるので、正式には「分割ボタン」と呼ぶべきなのですが、キーボード操作では、左側の機能は実施が難しいようです。スクリーンリーダーも「分割」されていることを音声では伝えないようです。キーボード操作では、リストを下方向に開くボタンとして機能するので、FocusTalkが「ドロップ リスト」と読み上げるとおりに記載しました。